一般的にDJのカットイン・カットアウトのやり方としては、「縦フェーダーを切り替える」方法や「クロスフェーダーをスライドする」といった方法があるかと思います。
ただ、J-POP/アニソンを使ってDJする場合、これらのやり方だと自分はちょっとしっくりこない部分があったので、今は「カットインは再生ボタン、カットアウトは縦フェーダーを使う」というやり方をするようになりました。
この記事ではそのカットイン・カットアウトのやり方について紹介したいと思います。カットイン・カットアウトの一例として参考にしてもらえたら嬉しいです。
具体的なやり方
「カットインは再生ボタン、カットアウトは縦フェーダーを使う」と書きましたが、具体的には以下のような感じです。(デッキ1が前曲側(再生中の曲)でデッキ2が次曲側になります)
上記ではカットイン・カットアウトで前曲の間奏から直接次曲のボーカルへとつなげていますが、次のような手順を実施しています。
- あらかじめ次曲側のデッキの縦フェーダーを上げておく
- 前曲の間奏終わりで以下を同時に実施
①前曲側の縦フェーダーを一気に下げる
②次曲側の再生ボタンを押す
上記によって前曲側の音は完全に切れて、次曲側の音が再生され、カットイン・カットアウトした形になります。(前曲側の停止はその後実施します)
補足
参考までに「縦フェーダーを切り替える」方法や「クロスフェーダーをスライドする」方法の説明もざっと記載しときます。
■「縦フェーダーを切り替える」方法
前曲側デッキと次曲側デッキの縦フェーダーをバチっと切り替えるという縦フェーダーのみを使ったカットイン・カットアウトの仕方になります。
さきほどの動画の例でいうなら以下のような操作になります。
- つなぐポイントのタイミングが合うように次曲側を再生
- つなぐポイントが来たら以下を同時に実施。
①前曲側の縦フェーダーを一気に下げる
②次曲側の縦フェーダーを一気に上げる
■「クロスフェーダーをスライドする」方法
クロスフェーダーを前曲側から次曲側に一気にスライドさせて切り替える方法です。
さきほどの動画の例でいうなら以下のような操作になります。
※前曲のデッキをクロスフェーダーの左側、次曲のデッキをクロスフェーダーの右側に設定しているとします。
- つなぐポイントのタイミングが合うように次曲側を再生(この時点ではクロスフェーダーは左側)
- つなぐポイントが来たらクロスフェーダーを右側へ一気にスライド
(そもそもJ-POP/アニソンを使うDJでクロスフェーダー使う方は少ないと思いますが、、、)
メリット
この方法のメリットは以下のような点になります。
いろんなつなぎのポイントに対応できる
J-POP/アニソンは曲の構成が多種多様なので、次曲をカットインして入れたいポイントが、頭サビ(もしくは頭サビ前のメロディ)、イントロの頭、ボーカルの頭など、いろいろ出てきます。
それに対して、「縦フェーダーを切り替える」方法や「クロスフェーダーをスライドする」方法は、次曲を再生しといてつなぐポイントが来たらカットイン・カットアウトする、というように次曲を再生することが前提になっているので、さきほど記載したカットインしたいポイントでつなぐのがやりにくくなるケースがあります。(「頭サビ」なんかは特につなぐポイントより前にCUE打ちもできないので)
今回紹介したやり方だと、次曲を再生しておく必要はなく、カットインしたい箇所にCUEを打っといて再生するだけなので、どんなポイントでもカットインさせることができます。
BPMの上げ下げがしやすい
J-POP/アニソンだとBPMが同じ曲を集めるのも困難だし、BPMを変えすぎると原曲の速さで聞き慣れている人ほど違和感が強くなるしで、カットイン・カットアウトと同時にBPMを上げ下げしたくなることも多いです。
他の方法だと、BPMが違った状態で事前に再生すると波形がずれてきて微調整が必要になりますし、つなぐときはBPM同じにしてあとからすこし調整する、といったやり方をするにしても少し手間が増える感じがします。
これも今回のやり方だと事前にBPMを調整しといて再生するだけになるのでやりやすくなります。
音の抜け方・入り方がちょうどいい
つなぎたいポイントでちょうど音が抜けるような曲ならカットイン・カットアウトもしやすいのですが、J-POP/アニソンではそういう曲ばかりではないので、テンポが速くて音が抜ける時間が極端に短い、またはほぼないといった箇所でもカットイン・カットアウトせざるを得ない、というケースがあります。
そういった箇所で縦フェーダーやクロスフェーダーを使ったカットイン・カットアウトをすると、縦フェーダーの上げ下げやクロスフェーダーのスライドが少し間に合わなくて、音量のバランスが瞬間的に崩れたり、音が入るのがちょっと遅れたりすることがあります。
今回のやり方だとカットアウトは縦フェーダーを使うので音が良い感じにフェードアウトするし、カットインは再生ボタンを押した瞬間音が入るので遅れることがないです。
デメリット
明確なデメリットは今のところそんなに感じていないのですが、あげるとしたら以下のような点かと思います。
タイミングがよりシビアになる
再生ボタンを押した瞬間が音が入る瞬間になるので、カットインしたいタイミングでドンピシャに再生ボタンを押す必要があります。これがずれるとリズムが狂って気持ち悪い感じになります。
とはいえ操作に慣れたらそんなに難しくはないかなと思います。
(他の方法でもタイミングよく操作しなければならないのはそうですけど、事前に再生しながら波形とか見てタイミングを調節できる分、リズムの狂いが起きるリスクは減らせるかと思います)
誤操作が直接影響する
事前に縦フェーダーは上げておくことになるので、ホットキュー間違えて押しちゃうとか誤操作して曲が再生されるとそのまま音が入ることになります。
なるべく縦フェーダーを上げるのはつなぐ直前にしといた方が良いです。
おわりに
今回紹介したカットイン・カットアウトのやり方については、あくまで自分が普段やっているJ-POP/アニソンを使ったDJ活動(おもに自分の好きな曲だけ使ったDJ-MIX作成)をしている中で最終的によく使うようになったやり方になります。
これが正しいやり方なんて言うつもりは毛頭ありませんが、おそらくJ-POP/アニソンを使うDJさんは同じような悩みを持たれる方はいるのではないかと思いますので、この記事がそういった方の一助になってくれれば嬉しいです。

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