rekordboxにおけるホットキューやメモリーキューの活用の仕方は探せばいろいろ出てくるかと思いますが、J-POPやアニソン原曲使ってDJ-MIX作成を粛々とやっている身としてはしっくりくるものが見つからず、、、
いろいろ試してみて自分なりのホットキューの使い方が定まってきたのでちょっと公開してみたいと思います。
この記事の対象者
この記事は以下の方を対象としています。
- rekordboxでPCDJ(DJコントローラでDJプレイ)をする
※それ以外の環境でやりやすいかはやったことないので分かりません。。。 - J-POPやアニソンなどの原曲を使用する
- PCDJやrekordboxやホットキューについての基礎知識は持っている
※ネット探せばすぐ出てくるかと思いますのでここでは割愛したいと思います。
ざっくりした内容
最終的には以下の図のようになります。

内容としては
- ホットキューA~Hを使って各パートとホットキューの位置を固定。
- コメント欄を使って拍数の確認とか飛ばすことのできるホットキューを確認したりできる。
って感じです。上記によって以下のようなことができるようになり、DJプレイやDJ-MIX作成がはかどります。
- ボタン一つで曲の好きなパートの確認できる。
- 1番ボーカルの終わりからCメロに飛ばしたりアウトロに飛ばしたり。
- 前後の曲でつなげられる部分、つなげられない部分が把握できる。
具体的なホットキュー設定の仕方
ホットキューを打つ位置と色分け
ホットキューを打っていく際の大まかな方針としては以下です。
- 曲の各パートと使用するホットキューは固定する。
※該当のパートが無い曲は打たずに空けておく。 - 非ボーカルパートはホットキューのA~Eを使用。ホットキューの色は統一する。
- ボーカルパートはホットキューのE~Hを使用。ホットキューの色は非ボーカルパートで使った色とは別の色で統一する。
上記を具体的なルールに落とし込んだのが以下の表になります。
※色は重要ではないので、お好きな色を使ってください。
曲のパート | ホットキュー | 色 | (補足) |
---|---|---|---|
頭サビ | 打たない | – | 使う機会がないので打たなくていい。 |
イントロ | A | 緑 | 音が入り始める箇所ではなくメロディーの頭(メロディーがループする部分の頭)に打った方が良い。 |
ボーカル(1番) | E | 青 | |
間奏 | B | 緑 | 「イントロ」と同様 |
ボーカル(2番) | F | 青 | |
間奏(Cメロ) | C | 緑または黄色 | Cメロが他とは違うメロディーになる場合は色変える。 |
ボーカル(Dメロ) | G | 青または水色 | Dメロが他とは違うメロディーになる場合は色変える。 |
ボーカル(ラスサビ) | GまたはH | 青 | Dメロが無ければG、あればHを使用。 |
アウトロ | D | 緑 | 「イントロ」と同様 |
ボーカル(エピローグ) | H | 青 |
一例として図にすると、以下のような感じになります。

上記を設定をすると、DJコントローラ上で見たときにボーカルパートとそれ以外のパートが上段・下段でいい感じに分かれてくれます。あと各パートとホットキュー位置が固定されるので使いやすくなります。

コメント欄にお役立ち情報を挿入
各ホットキューにマウスカーソルを当てて右クリックすると表示される「コメントを付ける」でコメントを挿入することができます。

この機能を使って各ホットキューに次の情報を挿入します。
ボーカルパートと非ボーカルパートが被る部分
イントロの終わりにボーカルパートの頭が数拍入ったり、逆にボーカルパートの終わりのロングトーン部分が間奏の頭から数拍続いたりとか、ボーカルパートと非ボーカルパートが重なってしまう箇所は目印の記号をつけときます。
自分は以下のルールでつけてます。
- 前のパートの終わりに被る部分は、そのパートのホットキューに”<“を記載。
- 次のパートの頭に被る部分は、次のパートのホットキューに”>”を記載。
以下画像の赤枠部分のようなイメージです。

例えば、上記画像はアイドルプリキュアの「笑顔のユニゾン♪」ですが、「ホットキューE」はボーカル1番頭の”やっほー”の部分がイントロの最後に被るので”<“を記入(17秒あたり) 、「ホットキューD」は前のボーカルパートラストの”君と歌を咲かそー”のロングトーン部分がアウトロまで続くので”>”を記入(3分9秒あたり)。
次のパートまでの拍数
そのホットキューから次のパート(次のホットキュー)までの拍数を数字で入れます。
以下の例だと「ホットキューA」に入れるのは「ホットキューA」から「ホットキューE」までの拍数、といった具合です。

以下画像の赤丸部分のようなイメージになります。

つなぎを考える時にしか使用しないので非ボーカルパート(イントロ/間奏/アウトロ)だけでいいです。
(「間奏(Cメロ)」も、そこでつなぐこと少ないので拍数入れるのよくさぼったりしてます。。)
また、そのパートの終わりに別のメロディー追加している曲がありますが、その場合は”<メインメロディーの拍数>+<追加分の拍数>”のような表記にしとくと構成が把握できていいです。
例えば、以下はアイドルプリキュアの「Trio Dreams」のアウトロ部分の波形ですが、メインメロディーの後に7拍分別のメロディーが追加になってます(3分23秒あたりから)。下記を”39″とするより”32+7″としておく方が、次の曲が合わせやすいです。

飛び先のホットキュー
ホットキューを各パートの頭に設定したので、ホットキューの位置に曲が来た時に別のホットキューを押すことで一気に別パートまで飛ばす、といったことができます。
例えば、間奏の頭の「ホットキューB」の位置に曲が来た時に、アウトロの頭の「ホットキューD」を押すと、ボーカル一番の後に一気にアウトロまで曲を飛ばせる、といった感じです。

飛ばすことが可能な飛ばし先のホットキューをコメント欄に記入しておきます。
上記の例だと、「ホットキューB」のコメント欄に”D”を記入、といった具合です。
どのホットキューに飛ばせるかは、ホットキューを打った後に実際に試して確認するしかないです。
飛び元・飛び先のパタンは、DJプレイのことや曲の構成を考えると、よく使うのは以下のパタンかと思います。
飛び元 | 飛び先ホットキュー |
---|---|
間奏「ホットキューB」 | 間奏(Cメロ)「ホットキューC」 ボーカル(Dメロ)「ホットキューG」 アウトロ「ホットキューG」 |
ボーカル(2番)「ホットキューF」 | 間奏(Cメロ)「ホットキューC」 ボーカル(Dメロ)「ホットキューG」 |
上記を試してうまくいったら記入、って流れでやってます。
どれにも該当しない場合
記入漏れと勘違いしないために”-“とか入れといてください。
ちょっと長くなってきたので、実際にこのホットキュー打ちをどういう流れで実施してるかとか、DJプレイ・DJ-MIX作成でどう使っているかは次の「実践編」で書きたいと思います。
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